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全日本合唱コンクールin富山

  • 執筆者の写真: Syotaro Miyamoto
    Syotaro Miyamoto
  • 10月26日
  • 読了時間: 2分

全日本合唱コンクール全国大会(第78回・富山)に行ってきました。


各支部の代表校の熱の入った演奏を聴き、たくさん勉強させていただきました。


全国大会では2つの委嘱作品を披露していただきました。

国府台女子学院合唱部委嘱作品「さすらいおもいで」(詩:髙塚謙太郎)

指揮:堀野直美

ピアノ:小田裕之


船のモチーフ(上行する5つ16分音符)にゆられながら、さすらい(放浪)・おもいで(旅・記憶)が描かれています。

「おはよう」という日常語が、大きな開口部となり、魂の記録が語られます。

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星野高校音楽部委嘱作品「神経細胞」(詩:野村龍)

指揮:佐々木憲二

ピアノ:篠田昌伸


感情や記憶が、神経のように体の中を伝っていく詩です。

最終連の「引き絞られた弓が 光を放つ夜空」は、すべての感情が燃え尽き、光として放たれる瞬間。

痛みと再生が共存する、生命の瞬きを感じる作品を音にしました。

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それぞれの詩・曲の世界をまっすぐに受け止め、

言葉の奥に潜む微細な感情を音にしてくださったこと、作曲者として本当に嬉しく思います。


既存の作品「冬の底で」「定点観測より《綻びる》」「風紋」も演奏していただきました。


全国大会という舞台で、自分の作品が鳴り響くというのは何度経験しても胸が熱くなる瞬間です。

演奏してくださった皆さん、そして支えてくださった先生方に心から感謝します。


個人的にはコンクールでどのような曲を書くべきか、そしてそれをどう文化的な活動に繋げられるか考えさせられる一年になりました。


作曲家としてどういう歩みを進めていくか、ゆっくり考えたいと思います。

 
 
 

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