5月は4曲の初演がありました。
5/8 コン・コン・コンサート
♫女声合唱とピアノのための組曲より「定点観測」
@東京芸術劇場
東京混声合唱団
指揮:水戸博之
ピアノ:鈴木慎崇
私にとってプロの合唱団さんに自作を演奏していただくはじめての機会でした。東混の(初演を含む)さまざまな演奏にはインスパイアされ続け、合唱作品を創るひとつの動機になっています。今回私はノータッチだったので、ある意味曲の音楽的な強度が試されることに緊張していましたが、本当に素晴らしい演奏で感動しかありませんでした。
5/15 あい混声合唱団 第12回定期演奏会
♫混声合唱のための「となり」
♫混声合唱と連弾ピアノのための「アモール・ファティ」
@小金井宮地楽器ホール
指揮:相澤直人
ピアノ:河野紘子 松本望 渡辺研一郎
2曲委嘱をしていただきました。
「となり」は無伴奏のための作品で、コロナ禍で人と人とのつながりが物理的に希薄になる中、聴衆や演奏者が希望を感じられる曲にしたいと思い作りました。
谷川俊太郎先生の詩と向き合うたびに、私自身が感動し勇気付けられました。それを音楽に落とし込んだつもりです。
ラ・ヴァルスのような作風でピアノは連弾、というオーダーで作曲したのが「アマール・ファティ」です。詩に内在する力強さとオーダーの内容がマッチし、迷うことなく集中して書けました。
本番では相澤先生の指揮と松本望さん、渡辺研一郎さんのピアノに導かれ、最高の演奏になったと思います。
この2曲は長い時間をかけて練習し、私にとってはじめての混声作品だったのもあり、初演が終わってしまうのがものすごく寂しかったです。子離れ?のような感覚なのでしょうか…今もまだ少し寂しいです。
と、同時に本当に幸せな初演でした。
難しい2曲に向き合ってくれたあい混団員には感謝しかありません。まだまだ合唱のことを理解していない私ですが、文句を言うこともなく取り組んでくれました。
私にとって特別なコンサートでした。
5/29 奏楽堂日本歌曲コンクール 作曲部門
♫ソプラノとピアノのための組曲「夕闇の中で」
ソプラノ:西村知花子
ピアノ:山崎未貴
5月最後の初演はコンクールでした。
結果は第3位および中田喜直賞でした。
歌もピアノも大変な難曲でしたが、忙しい中たくさんリハーサルを積み重ねてくださったおふたりのおかげで、イメージしていた音響が体現されました。
前日ソワソワしている私を連れ出してくれた友人のおかげでぐっすり眠ることもでき、緊張することなく本番を迎えることができました。
この「夕闇の中で」は女声合唱にも編曲しようかな…と企んでおります。
(左からピアノ山崎さん、宮本、ソプラノ西村さん)
また同級生の宮地江奈さんが奨励賞を受賞!一緒に本選行こう、と鼓舞しあっていたので本当に嬉しかったです。同じ舞台に上がれて感無量。
6月からはいろんな合唱団の定点観測を聴かせていただく予定があり、とても楽しみです☺️
自発的な作曲も進めつつ、いい形で2022年の上半期を終えられますように…
宮本正太郎
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